施設管理

床清掃に使えるロボット

商業施設・オフィスの床面清掃。1 時間あたりの清掃面積と、夜間の無人運転可否が比較軸になる。

候補機種(1)

機種メーカーカテゴリ可搬価格帯国内
Whizソフトバンクロボティクスサービス要問合せ国内販売あり

業務用清掃ロボットの選び方

清掃ロボットの導入効果は、清掃品質の向上ではありません。人がやっていた時間を空けることです。ここを取り違えると、評価の基準がずれて「思ったほどきれいにならない」という結論になります。

床材で候補が決まる

最初の絞り込みは床材です。

  • カーペット — バキューム式。オフィスや宿泊施設で主流。
  • 硬質床(ビニル、タイル、コンクリート) — 水を使うスクラバー式。商業施設、倉庫、工場。
  • 混在 — 一台で両方をこなす機種は限られます。エリアを分けて運用するか、床材ごとに機種を分けるほうが現実的です。

面積も効きます。数百平米ならカーペット用の小型機、数千平米なら搭乗型に近い大型スクラバーと、機種の階層が変わります。

判断は「1 時間あたりの清掃面積」で

カタログには清掃幅と走行速度が載っていますが、比較すべきは**実効清掃能力(㎡/h)**です。

実効値はカタログ値より落ちます。理由は次のとおりです。

  • 什器や柱を避けるための減速と迂回
  • 重ね幅(同じ場所を二度通る分)
  • 充電と、汚水・清水の交換にかかる時間
  • 人が通るときの一時停止

カタログ値の 6〜7 割を目安に置くと、見積もりが現実に近くなります。

経路の作り方が運用コストを決める

大きく二つの方式があります。

ティーチング方式。 最初に人が手押しでルートを走らせ、それを記憶させます。地図作成の専門知識が要らず、現場の担当者が自分で設定できます。レイアウトが変わったときも自分で覚え直させられます。

地図作成方式。 ロボットが空間をスキャンして地図を作り、清掃エリアを指定します。設定は柔軟ですが、初期設定にベンダーの作業が要ることがあります。

レイアウトが頻繁に変わる現場では、自分で設定し直せるかどうかが効いてきます。 変更のたびに業者を呼ぶ契約だと、そのうち使われなくなります。

夜間の無人運転ができるか

清掃ロボットの価値が最大化するのは、人がいない時間に動かせたときです。ここには確認事項があります。

  • 警備システムとの干渉。 赤外線センサや人感センサが、動くロボットを検知して警報を出さないか。警備会社との調整が要ります。
  • 自動充電。 充電ステーションへ自分で戻れるか。戻れないと翌朝まで止まったままです。
  • エレベーター連携。 複数フロアなら必須。既存エレベーターへの後付け可否と改修費を確認します。
  • 異常時の通知。 止まったことに翌朝まで気づかない構成では、夜間運転の意味が薄れます。

契約の確認点

国内では月額サブスクリプションが中心です。次を確認してください。

  • 消耗品(ブラシ、フィルタ、パッド)が含まれるか
  • 故障時の代替機の有無と、対応までの日数
  • 地図やルートの再設定が有償か無償か
  • 最低契約期間と中途解約の条件

効果の出し方

清掃ロボットは「掃除がうまくなる」設備ではなく「掃除の時間を別のことに回せる」設備です。

導入前に、清掃担当者が 1 日に何時間を床清掃に使っているかを実測してください。そのうち何割をロボットに任せられるかが、そのまま効果です。空いた時間を何に充てるか(トイレ清掃、什器の拭き上げ、接客)まで決めておくと、導入後の評価がぶれません。

関連する言い方: 清掃ロボット / 業務用 掃除機 自動